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2009-07-07

■「東京で夏」といえば

私的、終戦、東京の空襲。

昭和20年3月10日の所謂「東京大空襲」においての死者は8~10万人とも
言われている。

都内各所に点々と慰霊碑があり、各々にて慰霊祭が行われているものの、
一つの、一箇所の慰霊碑も無い。
それ故、最近は何だかそんな出来事も弊履の如く都民の意識から薄れがちに
なってきてしまっている。
日本において東京こそ諸外国からの客人の観光名所になっているのであれば、
尚の事、必要なのだと切に思う。

私は今も尚、貪欲に明治以降の近代史を学んでいる。
と、同じくして「銃後の暮らし」も学んでいる最中である。
それは、日本という国をより、知りたいという思いも一方にある。
そして、私が暮らす東京を知る。

勿論、我が人生においては常に前を向き、下を向かず、がモットーなのでは
あるが、然しながら、「今の仕組み」を知らずして先を作る事も語る事なども
出来る筈も無く、そんな意味合いでも過去を振り返っている。
決して、今をただ〃〃悲観、否定して受け入れられずに過去に憧れて懐か
しんでいる、むしろ、後ろ向きな動機故では無い。

戦争、銃後の生活を知るにも様々な本がある。
然しながら、その本が全て事実なのかと言われれば、そんな事は無い。
多くして作者筆者の公平公正な視野さえなければ多分に偏狭な主観、
自己に都合良く事実を歪曲してしまう様なものも、多く存在するのが
事実である。

その中でも私が「精度が高い」と思われる作家に、吉村昭という先人がいる。

そして、その著書に

「東京の空襲」ちくま文庫

と、いうものがある。

この本も彼独特の、決して戦争の悲惨なグロテスクな部分のみを伝える訳では
無くどこか、客観的な冷めた目線でそれら事象を精度高く書き上げる、そんな
手腕において書かれている。

そして、過去に日本は大戦争をした。
東京は空襲に合った。

というぼんやりした認識だけで物事を解決せず、「今の東京」をより、
味わう、味わいたい、知りたいならば、お勧めする一冊である。

ぜひ、この一冊を読んでからこの夏を過ごされる事をお勧めします。

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